
新型コロナの出現によって、我々の生活は一変している。私は制約の多い毎日にイライラする一方で、コロナが見せる未来について、思いを巡らせることが増えた。
テレワーク、オンライン会議、オンライン飲み会などは、コロナの蔓延によって急増した新形態である。こうした事実から、どのような未来がやってくるのかを色々と夢想してみたい。大事なことなのでいうが、私の妄想も多分に含むので、間違っているかもしれないよ。
リアル世界の住所よりも仮想世界の住所のが大事になる
リアル世界だと、人が移動しちゃうので、アドレスは非固定である。仮想世界だと、アドレスは常に固定されている。人にコンタクトを取りやすくなるのだ。
デジタル世界に人々の活動が移行した時代では、仮想世界の住所のほうが価値が高まるのだ。
お金も時間も払わなくても、かんたんに会えるからね。
税制度を変えねばならない。どのようにノマドに課税するか
現在では、リアル世界の住所が大事になる。役所で手続きする際、現住所がどこかで住民票がどこになるかが決まるわけで、メールアドレスで決まるわけではない。さらに、人々の定住が前提で税制度も構築されている。
しかし、人々の流動化が高まってしまうと、この税制度そのものを変えなければ徴税できなくなる(いろいろな時代で経験してきたことだ)。
たとえば、住民税は1月1日の時点で住民票をおいている市町村から徴税される。すなわち、住民票を抜いてふらふらしてるバックパッカーに対し、住民税は課税されないのだ!(まぁ、その地域の住民サービスを受けていないから当然といえば当然だが)
地方都市の再興
これはありふれた論点だけど、毎日数時間かけて通勤する必要がなくなる。するとオフィスもきえる。人々は東京に住む必要がなくなる。
結果、家賃もやすくて、食べ物もおいしい地方都市の価値が相対的に上昇する。
自然豊かな場所で、人間らしい生活を、より送りやすくなる。
脱オフィス、脱東京の流れを一定程度つくり、それを地方に向けて、地方発展のカンフル剤としたい。
デジタル身体加工ビジネスの勃興?

人類学用語で、「身体加工」という概念がある。入れ墨とか、でっかいイヤリングをつけて耳たぶを変形させたりとか、そういうことを指す。
デジタル世界に身体を移行すれば、その身体加工が容易になる。(現実的に入れ墨いれるのには抵抗あるしね・・・)
さらにその日の気分に応じて、入れ墨を入れ替えること、声質を変えることもできる。そうしたデジタルな身体パーツビジネスとか、勃興しそう。
スノーの大流行、テレカンの増加
女子高生とかではやったスノー。あれなんかはデジタル身体加工の先駆的事例として捉えられそうですよね。
また、テレカンがこんだけ増えてるから、テレカン時に使える声帯ビジネスとか、壁紙ビジネスとか流行るんじゃないかなあ
部屋を片付けるのがめんどくさいけど、テレカンしなきゃいけないってなったとき、壁紙をオフィスの壁紙にすれば仕事してる感でるし。
また、「今日はベルサイユ宮殿で仕事してます」とか「今日はマチュピチュで仕事してます」とか、会議の頭のアイスブレイクで使えそう。
「リアルで会うこと」の価値上昇
本当に会いたい人とだけ会えるようになれる
人生の幸福度って、やっぱり会う人に左右される。たくさんの人と幸せになるわけではない。つまり、量より質なのだ(自分にとって)。
オフィスにいって、見たくもない上司の顔をみて、ニコニコしなきゃいけないとか苦痛すぎる。でも、オフィスに拘束されなくなるならば、会う人と会わない人を選べる度合いが高まる。会いたい人とだけあって、人生の幸福度を高めたほうがいいわ。
そうなると、相対的に「リアルであうこと」の価値が上昇するよね。
みんなと仲良くしなきゃいけない時代は、もう終わってると思います。
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